中山英樹GKコーチ レッスン [第5回]
アンダーハンドキャッチを覚えよう

2015年11月10日

取材・文・写真 松尾祐希(フリーライター)
取材協力 池上優貴(福岡GKスクールコーチ)

前回に引き続き、キャッチング技術の紹介になります。今回はオーバーハンドキャッチと同様に使用頻度の高いアンダーハンドキャッチになります。誌面で取りあげた基本姿勢などを頭に入れながら、行うことを意識しましょう。最も使う頻度が高い技術の一つといえるので、反復練習をして自分のモノにすることが大事になります。また、人間の体の構造上、上に伸び上がる動作はやりやすいですが、かがむという動作には慣れていません。ですので、繰り返し練習を行い、体に染みこませてスムーズに行えるようにしましょう。

ヒザを折ってかがみながら
地面には着けずにキャッチする

―――アンダーハンドキャッチも重要ということですが。

中山 アンダーハンドキャッチとは、胸より下に来たボールをキャッチする技術のことをいいます。自分の考えとしては(取り組んでほしい練習の順番としては)オーバーハンドキャッチが来て、アンダーハンドキャッチの順番になると考えています。練習量としては、アンダーハンドキャッチのほうが多いです。キャッチング練習をする際もグラウンダー(のボール)とバウンシングボールをやることがほとんどです。アンダーハンドキャッチができないGKは、Jリーグに入ることが難しくなるのではないでしょうか。

―――なぜ、アンダーハンドキャッチが重要なのでしょうか?

中山 人間は、体の動きとして、上に上がる動きは行っても、下に下がる動作を行うことに慣れていません。しかしアンダーハンドキャッチは下がる動作です。だから、体を下にすっと下げられるほうが絶対にいいわけです。ただ、GKにとってはこの動作は結構難しいと思います。

―――アンダーハンドキャッチをする上で大事なことは何でしょうか?

中山 ヒザは地面に着けないで取ることです。それをニーリングテクニックというのですが、ヒザを着いてしまうと次の動作に移れません。でも、ヒザを上げていればイレギュラーバウンドが起こっても次の動きに移れます。
ただ、意識しないといけないのは、ヒザを折ってかがみながら、なおかつヒザを少し中に入れて股を空けないことです。これが重要であることはもともといわれているのですが、できない子が多い。なので、この動作は体に染み込ませることが大事です。
利き足がどっちとかというのも関係なくて、左右でこれができるようにしないといけません。ボールが来た方向とは逆の足を下げて、必ず来るボールの正面に入りましょう。必ず意識してやってほしいですね。

―――手の動きで気をつけるところはどこでしょうか

中山 左右の小指とヒジの関節同士を着けてワキを絞ることです。そして、前に手を出して、上半身をかがませながらすくうようにキャッチすることが手の動きでは大事なポイントになります。

両手の間は空けずに、左右の小指を着けた状態でキャッチする
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ヒザを曲げてかがみつつ、ヒザは地面に着けないで、なおかつ股を開けない姿勢でキャッチ
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トレーニング例
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Tochigi Green Cup 2015 Spring 中山英樹
なかやま・ひでき

1981年12月4日生まれ。金武中→東福岡高→中京大中退。東福岡高校時代は全国高校サッカー選手権に出場。2年時には優勝を経験し、3年時はベスト16進出を果たす。中京大を中退後から本格的に指導者の道を歩み、2000年6月に福岡GKスクールを設立。現在ではスクール事業としては福岡県下最大の規模を誇る。過去には、JFAU-18、U-15GK合同キャンプ西日本の日本代表コーチや、J1サガン鳥栖の育成コーチを務めた経験も持つ。現在も母校・東福岡高のGKコーチを務めている
福岡ゴールキーパースクール HOSOCCER JAPAN
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